北本市史 通史編 自然

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第4章 北本の気候

第2節 北本の小気候

2 移動観測の結果

一般に都市の気温分布は、市街地が高温となり郊外が低温となる。その分布状態は同心円状となることが多く、ヒートアイランド現象と呼ばれている。地表のコンクリート舗装(ほそう)や、建物による熱の蓄積(ちくせき)、自動車や工場の排気ガスによる熱が原因とされている。ヒートアイランド現象は風の弱い、よく晴れた日の、夜から明け方にかけてとくに明瞭に出現するが、市域においてもいずれの季節、時刻においても出現した。冬季、夏季あわせて一四枚の気温分布図(自然P六三)のうちから夏の明け方(図34)、夏の昼間(図35)、冬の夜間(図36)、冬の昼間(図37)の四枚分の分布図を示す。いずれの場合も市内と郊外の気温差は二度C前後である(最大三・二度C)。高温となる地域と、低温となる地域はそれぞれきまっている。JR高崎線北本駅から東の十七号バイパスにかけての旧北本宿市街地が高温となり、市西部の高尾・本町・荒井・石戸宿にかけての地域が低温域となっている。

図34 北本市の夏の気温分布

(単位は度C.1988年8月28日 5:35~6:11)
(『市史自然』P65より引用)

図35 北本市の夏の気温分布(単位は度C.1984年8月2日 12:47~13:23)

(単位は度C.1984年8月2日 12:47~13:23)
(『市史自然』P68より引用)

図36 北本市の冬の気温分布

(単位は度C.1984年2月19日 21:40~22:30)
(『市史自然』P70より引用)

図37 北本市の冬の気温分布

(単位は度C.1984年2月19日 12:01~12:51)
(『市史自然』P69より引用)

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