北本市史 通史編 自然

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第5章 北本の水文

第1節 地表水

1 河川・水路

北本市は大宮台地の北部に位置し、西境には荒川が流れ、一部、曲流河川のショートカット工事により生じた三日月型の河跡湖(かせきこ)(旧流路)が荒川低地に残存している。北東境には元荒川の低地があり、その一部を赤堀川が流れ、その上流には旧谷田用水路や新谷田用水路がある。
台地中の小河川・水路としては、JR北本駅東側の多聞寺付近(たもんじふきん)から南東流し、東小学校付近で国道十七号線を横断する梅沢水路と、西高尾に水源を発し、市中央部を南流して公団北本団地付近に達し、いくつかの小河川・水路を合流して流れる勝林水路(かっぱやしすいろ)(江川)があり、いずれも人工河川化(一部暗渠(あんきょ))している。台地の西端には、谷頭(こくとう)部の湧水(ゆうすい)を源とした樹枝状の谷が荒川低地にむかって発達しており、斜面林を含め、わずかに自然河川の面影(おもかげ)を残す貴重な存在である。

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