北本市史 通史編 自然

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第6章 北本の生物

第5節 優れた自然

北本市は首都五〇キロメートル圏に位置するので、開発の圧力が強く、石戸宿や高尾(宮岡)などでは産業廃棄物の谷地への埋め立て、台地上では雜木林の伐採、農地の宅地化や駐車場への変更などが相次いでいる。とはいえ、市西部の緑地において実際に生物の生息状況を調べてみると、大宮台地のほとんどの地域ですでに絶滅してしまったと思われる動植物の大部分が今も見られ、生物種の構成が極めて豊かであることがわかる。さらに、荒川に続く開析谷(かいせきだに)に発達する湿原およびそれに続く斜面林がつくりだす緑の「景観」は素晴らしいものがあり、北本市の自然の財産として十分価値がある。

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