北本市史 通史編 近世
第3章 農村の変貌と支配の強化
第8節 生活と文化
2 民間信仰と寺社参詣
読誦(どくじゅ)塔苦難を伴なう廻国巡礼とまではいかないまでも信仰心の発露として日々熱心に読経勤行に努め、目標を達成すると記念に造塔したものが読誦塔である。市内には五基ほどある。
表45 読誦塔
紀年 | 西暦 | 名称 | 所在 |
---|---|---|---|
正徳四 | 一七一四 | 奉読誦大乗妙典一千部報恩射徳所 | 荒井観音堂 |
元文三 | 一七三八 | 奉読誦法華千部供養塔 | 朝日二無量寿院 |
寛延元 | 一七四八 | 地蔵=奉自読大乗妙典一千部 | 荒井路傍 |
宝暦六 | 一七五六 | 奉読誦大乗妙典千部供養塔 | 高尾九阿弥陀堂 |
文化五 | 一八〇八 | 地蔵=観音経三千八百部般若心経三千八百部念仏百万為先祖読誦奉納 | 石戸三丁目地内 |
(『北本市石造遺物所在目録Ⅰ~Ⅲ』より作成)