北本市史 通史編 現代

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第2章 都市化から安定成長へ

第6節 都市化と変貌する北本

3 衛生施設の近代化と福祉活動

老人福祉セン夕—の建設
高齢化社会の進行に伴ない、高齢者への福祉対策が全国的な課題となってきた。都市化による核家族化の進行、平均寿命の伸びは、高齢者世帯、寝たきり老人、ひとり暮らし老人などの増加をもたらし、老人福祉対策を多様なものとしている。
昭和三十八年に施行された老人福祉法が日本の老人福祉対策の出発点であるが、全国的には同四十五年以降、福祉対策が顕著に行われるようになった。北本では同年から、ねたきり老人への給付金支給や慰問(いもん)が実施されたが、一方では積極的な対策として、老人健康診査、老人クラブの育成、老人家庭奉仕員の派遣、老人学級の開設などが行われた。しかし、これだけでは老人の生きがい対策としては不十分であったため、市では老人福祉センタ—を建設し、老後を積極的に生きるための対策を計画した。
このような趣旨に基づく老人福祉センタ—の建設は市内の高齢者も強く望んでいたものであり、昭和五十三年十二月の完成後は、高齢者の体力増強、レクリエーションの場として広く利用されている。

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