北本市史 通史編 現代

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第2章 都市化から安定成長へ

第7節 学校教育の発展と進む社会教育

1 積極的な教育研究

石戸小給食、文部大臣賞受ける
石戸小では昭和二十四年以来副食給食が行われていたが、三十五年給食室の新築をきっかけに、北本では初めて完全給食が開始された。以後同小では学校給食に力を注ぎ、給食を教育の一環とするユニ—クな試みが行われた。たとえば、卒業間近い六年生を校長が校長室に招待して一緒に給食を食べるお別れ会食、児童間の心のふれあいを深めるためのグループ給食、他のクラスの児童と一緒に給食を食べる交歓(こうかん)給食などである。これらは同小の、「心豊かで健康な子どもを育てる給食指導」を研究テーマに行われた成果であり、「給食を通して子供の心を豊かにし、人間形成に役立てたい」という校長の強い方針のあらわれでもあった。特に交歓給食は児童間でも人気が高く、また、県外からも視察にくるほど高い評価をうけ、四十八年十一月、学校給食優良校として文部大臣賞を受賞し、交歓給食風景がテレビ放映もされ全国的に名を広めたのである。
表48 給食研究のあゆみ
昭和46年5月1日・埼玉県学校給食会、埼玉県学校給食研究会より給食研究を委嘱さる。
5月26日・給食研究方法の大綱を決める。
9月7日~9日・東日本学校給食研究北海道大会に飯野給食主任参加し、「正しくかつ楽しい食事をするために学校給食の指導・運営をどのように展開したらよいか」について研究発表する。
9月21日・県保健課田中指導主事を迎え、給食指導について基本的指導を頂く。
10月3日・研究組織について職員会を開き、検討を加えて編成する。
10月12日・「心豊かで健康な子どもを育てる給食指導」の研究テーマを決める。
10月18日・北足立給食研究部来校し、給食状況を視察し、午後指導を受ける。
10月25日・田中指導主事を招き、特別活動の一端としての「学級指導(給食指導)」と給食実際指導の両面合わせての指導を受ける。
11月12日・吉野学校給食研究会長、与野市教育員会管内給食主任、栄養士、PTA役員等役30人給食実際指導を参観され、有益な感想と批評をいただく。
12月8日・期末父母の会に田中指導主事を招き、給食についての講演をいただき、そのあと、父母と給食会を開く。
昭和47年2月7日・佐久間指導主事を招き、特別活動について懇切な指導をいただく。
2月9日・成石指導主事を招き、「学級指導(給食指導)」及び給食の実際指導を公開し、懇切なる指導をいただく。
2月17日・田中指導主事、吉野学校給食研究会長、及び鴻巣班内給食主任の先生方を多数招き、貴重な指導・助言をいただく。
4月8日・給食室増改築工事完成。
6月9日・田中、仲西指導主事、吉野学校給食研究会長、並びに先進校の校長・給食主任を招き、指導をいただく。
7月10日・田中指導主事を招き、交歓給食について基本的な指導を受ける。
9月4日~6日・東日本学校給食研究山梨大会へ横田校長参加し「学校給食において望ましい食習慣や態度を身につけさせる指導」について研究発表する。
9月12日・学校交歓給食、(9/14)屋上での学年交歓給食を始める。
10月16日・田中指導主事、西川小の根津教諭を招き、鴻巣班内給食主任の多数の参加を得て指導をいただく。
10月20日・北足立北部教育事務所宮沢指導課長、中西指導主事を招き、指導をいただく。

(「石戸小給食研究発表資料」より引用)


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