北本市史 資料編 自然
第1章 北本の地形
第2節 低地の形成
北本市域の大部分は洪積台地が占め、低地は東側の赤堀川に臨む地域と、荒川左岸の台地に境される狭い沖積低地、及び西側台地を浸食する狭長な開析谷のわずかな面積に限られているが、台地上を開析する小支谷は、そこに複雑に入り込んで台地の平坦な地形に変化を与え、特徴ある地形を形成している。桜堤から城山・石戸宿・堀ノ内・城中や荒井方面に樹枝状に深く発達する谷地一帯は、その地形の複雑さと自然の豊かさを生かした埼玉県営北本自然観察公園の予定地としてすでに決定をみている。