北本市史 資料編 自然

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第4章 北本の気候

第2節 北本の小気候

市町村規模の地域の気候(表1)をあつかうスケールは小気候と呼ばれる。
気温については、車載のサミスター電気温度計を使って市内八四地点を移動観測した。一日(ほぼ二十四時間)分の観測を夏季二回、冬季一回実施した結果を示す(図7~20)。図中斜線で表わした地域が相対的に温暖な地域、点描の地域が同じく寒冷な地域を示している。JR高崎線北本駅から東(ひがし)のバイパスにまたがる旧北本宿市街地が高温域となる場合が多く、市の西部(本町、高尾、荒井、石戸宿)地域が低温域となる場合が多い。

図7 北本市の夏の気温分布

(単位は度C、1988年8月27日 19:00~20:00)

図8 北本市の夏の気温分布

(単位は度C、1988年8月27日 22:52~23:30)

図9 北本市の夏の気温分布

(単位は度C、1988年8月28日 1:43~2:19)

図10 北本市の夏の気温分布

(単位は度C、1988年8月28日 5:35~6:11)


図11 北本市の夏の気温分布

(単位は度C、1988年8月28日 9:15~9:54)

図12 北本市の夏の気温分布

(単位は度C、1988年8月28日 11:55~12:39)

図13 北本市の夏の気温分布

(単位は度C、1988年8月28日 15:21~16:00)

図14 北本市の夏の気温分布

(単位は度C、1988年8月28日 17:25~18:08)

図15 北本市の夏の気温分布

(単位は度C、1984年8月1日 21:36~22:18)

図16 北本市の夏の気温分布

(単位は度C、1984年8月2日 4:43~5:18)


図17 北本市の夏の気温分布

(単位は度C、1984年8月2日 12:47~13:23)

図18 北本市の夏の気温分布

(単位は度C、1984年8月2日 16:15~16:51)

図19 北本市の冬の気温分布

(単位は度C、1984年2月19日 12:01~12:51)

図20 北本市の冬の気温分布

(単位は度C、1984年2月19日 21:40~22:30)


北本市付近の風の記録(鴻巣消防署・一九八七年)から、四季の卓越風向の傾向を考察する。季節は便宜的に春(三月~五月)、夏(六月~八月)、秋(九月~十一月)、冬(十二月~二月)とした。風向は、日最大風速時の風向を季節毎に加算し、各季節日数あたりのパーセントで示した(図21)。

図21 北本地方の四季の風向頻度

(春3~5月 夏6~8月 秋9~11月 冬12~2月・1987年)


この結果、以下のことがわかった。
一、一年を通じて北西の風が卓越し、各季節の特徴は、北西風の比率に表われる。
二、北西風は冬季に最も卓越し、全風向の六六パーセン卜を占める。
三、夏季の風は、一方向に集中しないことが特徴であるが、南~東の間の風向が五八パーセントを占めている。
四、月平均風速は一月、二月、三月に大きな値を示しているが、瞬間最大風速は十二月に現われている。

表1 北本付近の気象記録
月 雨 量 mm 平均風速 m/s 平均気温 °C 平均湿度 % 
15.3 4.3 4.1 64 
23.5 4.3 5.2 58 
65.4 4.4 8.0 60 
22.2 3.8 13.8 58 
51.7 3.1 19.0 65 
75.5 3.5 22.4 69 
118.5 2.7 26.9 74 
189.9 2.8 27.0 74 
251.1 2.6 23.1 78 
10 112.0 2.7 18.0 74 
11 51.3 3.5 11.1 68 
12 43.8 3.2 5.8 67 
年 1,020.23.4 15.4 67 

(1987年 鴻巣消防署)


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