北本市史 資料編 自然

全般 >> 北本市史 >> 資料編 >> 自然

第7章 北本の動物

第1節 北本の陸生動物

4 昆虫類

主要な甲虫類の解説
日本に現存する標本が、東京、山形、宮城、千葉の四都県産六個体にすぎなかったオオイチモンジシマゲンゴロウ(口絵写真参照)が、一九八五年八月十七日に築比地秀夫氏により北本市石戸宿で三個体も採集され、学会で注目された。その後も同所に生息していることが確認されている。
セスジガムシは全国的に局所的分布を示す希少種で、埼玉では北川辺町と幸手町が既知産地であった。一九八五年六月に北本市石戸宿において二個体が発見された。
その他の希少種では、オオサカアオゴミムシが六月に二個体、ニセトックリゴミムシが六月に二個体と七月に一個体が市内で記録された。また、山地性のキンボシハネカクシが五月に採集されている。
ホタル類では、昭和初期まで生息したゲンジボタルは絶滅し、現在ではヘイケボタルのみが見られる。
ノコギリクワガタ、コクワガタおよびカプトムシは各地に多産し、希少種のコカブトも生息が確認されている。体色の美しいタマムシは激減してしまった。

<< 前のページに戻る