北本市史 資料編 自然

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第7章 北本の動物

第1節 北本の陸生動物

3 爬虫類

主要な爬虫類の解説
ニホンヤモリ(通称ヤモリ)は、少なくとも昭和に入ってからは発見されていない様であるが、桶川市川田谷の西部の農家には、昔は生息していたとの記録があるので、『石戸村郷土誌』の記録は正しいと思われる。
トカゲと呼称している小動物は、分類学上はニホントカゲとニホンカナヘビ(俗にトカゲ、カナヘビと呼ぶ)の二種で、前者は皮膚に光沢があり幼体ほど体色が濃く、黄白色の五本の縦条が目立つ。北本市では生息個体数は少なく、局地的分布を示す。
各地の庭や畑地・草地に多産するのはニホンカナヘビで、体は茶褐色で光沢なく、トカゲとの区別は容易である。卵は直径五ミリほどで、白色で弾力性がある。
ジムグリ(俗称ツチモグリ)とヒバカリは無毒のおとなしい蛇で、近年県の南東部のほとんどの地域で絶滅している。ジムグリは林地や畑地で希に発見されるし、ヒバカリは水辺の林地に生息し、一九八三年に石戸宿の八重塚山付近で発見されている。ヒバカリは頸部に斜行する黄色のすじ模様があるのでジムグリと区別できる。

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