北本市史 資料編 原始

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第2章 遺跡の概要

第1節 荒川沿岸の遺跡

おきよう塚 (大字下石戸上字原)
起伏がほとんどない平坦地に位置している。標高は二四メートルである。墳丘形は崩れており明確ではないが、方墳形のごとく見える。基底部で東西一八・〇メートル、南北一八・五メートル、墳丘高二・一メートルである。現況は雑木がおい繁っている。
地元では「おきょう塚」と呼称している。経が埋(い)けてあるとの伝えがあり、経塚の可能性がある。
墳丘脇には個人の墓石数基と、延享元年(一七四四)の経典読誦塔(きょうてんどくじゅとう)が建っている。銘文は次の通りである。
(右側面) 本願主 吉田利兵衛
(正 面) 延享元甲子年
  バク  奉読誦大乗妙典一千部供養塔
      七月廿二日
(左側面) 願主俗名 吉田源江衛門

図147 おきょう塚遺跡位置図

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