北本市史 資料編 原始

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第2章 遺跡の概要

第2節 江川流域の遺跡

東谷足Ⅲ遺跡 (西高尾四・五・八丁目)
この遺跡は、市立西小学校の北側に隣接して存在する。地形的には、江川の右岸に面する緩(ゆる)やかな斜面に立地し、前記の東谷足Ⅱ遺跡とは江川をはさんで向い合っている。遺跡の西部には近年まで湧泉があり、この湧泉に向かって低地形が湾入している。遺跡の現状は、宅地と耕地(田・畑)が相半ばする新興住宅地である。
遺物の散布範囲は、約一万平方メートルに及び、縄文時代前期の諸磯C式土器や中期の下小野式・勝坂式・加曽利E式土器をはじめ、古墳時代の五領式土器も若干散布している。
この遺跡は、前記二遺跡と同様、未発掘であるため詳細は不明であるが、それらの遺跡と関係をもちながらも、顕著な遺跡ではない。

図152 東谷足Ⅲ遺跡出土遺物拓影図

図153 東谷足Ⅲ遺跡位置図

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