北本市史 資料編 原始

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第2章 遺跡の概要

第2節 江川流域の遺跡

向郷(むかいごう)遺跡 (大字下石戸上字下手)
この遺跡は、公団北本団地の西方高台にある。地形的には江川の右岸側にあり、江川低地へ傾斜する台地の縁辺部に立地する。標高は、二〇~二二メートルあり、江川低地との比高は約五メートルである。眺望は広いが風当たりが強く、それほど良い立地条件とはいえない。現状は、大部分畑地である。
遺物の散布範囲は、県道東松山・桶川線の北側から大蔵寺の前面にまで及び、縄文時代前期の土器片がわずかに散布している程度である。
平成元年現在、発掘調査は実施されていないので、遺跡の詳細は不明である。現状では、いわゆる遺物包含地である。

図162 向郷遺跡位置図

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