北本市史 資料編 原始

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第2章 遺跡の概要

第3節 赤堀川流域の遺跡

谷足Ⅱ遺跡 (朝日一丁目)
この遺跡は、前記の谷足I遺跡の谷を挟んだ反対側にある。地形的には北に突き出した低い台地の西側に位置し、標高は一四メートルである。比高のほとんどない低地に臨んでいる。行政的には古市場と朝日の境界上にある。この遺跡は、分布調査中に、土取り工事か所に炉跡を発見し確認したものである。
住居址の平面形は、ほぼ円形を呈し、浅い掘り込みを有する竪穴住居である。時期については、付近に散在していた土器片や住居址の形態からして、縄文時代中期の加曽利E式期のものであろう。周囲にも遺跡はひろがっているものと推察され、ひとまとまりの集落跡は約五〇〇〇平方メートルくらいの大きさの遺跡と考えられる。

図247 谷足Ⅱ遺跡出土遺物拓影図

図248 谷足Ⅱ遺跡位置図

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