北本市史 民俗編 民俗編一覧

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第1章 生活の場と民俗概観

第4節 民族とは何か ―民族知識を例として―

民間医療
歯痛には蓬を塩でもんでつけると治る。
腫物にはドクダミをもんでつけると治る。
センブリ・ドクダミ・ゲンノショウコは腹痛に効く。
火傷には馬肉をつけるとよい。
カンの虫には、赤蛙を焼いて飲ませる。
熱さましには、ミミズをせんじて飲む。
蜂にさされたら、芋の葉の汁をつける。
かくらんには、きゅうりを足の裏に貼る。
血止めには、タバコをつける。
目の病には薬師様にお参りする。
耳だれには、安養院の観音様の足元にたまっている水をつける。
とげ抜き、子育てには、石戸のとげ抜き地蔵さんにお参りするとよい。
いぼには、石戸の台原のいぼ地蔵様にお参りするとよい。
民間医療と呼ばれるものにも、漢方に通じる科学的根拠のあるものから、単なるまじない、気休め的なもの、そして神仏にすがって治そうとするものなど、さまざまなものがあることがわかる。

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