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第10章 民俗芸能・遊戯

第1節 民族芸能

1 石戸宿の獅子舞

練  習
練習の期間は、祭前で、二月とか十月にはいってすぐ始めることが多かった。練習をする日ではなくても、「今日は雨が降ったから、昼間でも今からやろう」などといって練習した。
練習の場所は、以前は年行事の当番長の家で行い、その後寺でするようになった。時間は午後七時くらいからで、年行事が交代でうどんをゆでたり、おにぎりを作ったりして、練習している人に夜食として出した。
練習のときは笛方も獅子方も一緒で、笛が鳴る人は笛方になり、笛が吹ける人の中には獅子を舞う人もいた。獅子方の習う手順は、太鼓を叩くことからで、踊るほうはできる人の後について目で見ながら覚えていく。現在、練習のとき獅子頭はかぶらないが、以前は古い獅子頭をかぶって練習した。

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