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第10章 民俗芸能・遊戯

第1節 民族芸能

2 各地域の囃子連

(二)組   織
荒井と石戸宿の囃子連の組織についてみることにする。
荒井では、小学校を卒業した人から四〇歳くらいまでの人で青年団を組織していた。囃子連の成員はこの青年団の成員とほぼ重なっていたようである。また、天王講という組織もあり、その成員は青年団の成員とほぼ重なっていた。そして、天王講を荒井の夏祭前に行い、この時に囃子の稽古もやったという。
石戸宿では小学校を卒業した人から二五歳までの人が囃子連を組織していた。長男だけでなく、次、三男でも、若衆は誰でも囃子をした。囃子連の役職は幹事が三人いて、翌年脱退するくらいの人が務めた。囃子連は正月の二十六日に囃子講をした。この日に役員の交代をし、飲んだり食べたりした。囃子連に新たに入った人などは、このとき初めて酒を飲んだ人がいたようである。

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