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第10章 民俗芸能・遊戯

第3節 遊戯

1 男の子の遊び

コマゲンカ
コマゲンカは、主に冬の遊びだった。コマの直径は、約三センチメートルで、木でできており、それに鍛冶屋で打ってもらった鉄のわくをはめて使った。鉄は厚いほうが強く、三分とか五分とかいうものもあった。中には、心棒まで鉄でできているものもあった。
遊び方は、庭で先に回しておいた子のコマに、次の子がぶっつけて、はじきとばすか倒すかすると勝ちだった。中でも、鉄のわくをはずしてしまうと、大勝ちだった。
自分のコマを強くするために、水につけておいたり、コマとわくとの間に、ぼろ布をつめたりした。また、夜になってからこっそりとハクサイ漬けの中に入れて塩漬けにし、鉄のわくが抜けないように工夫することもあった。

写真10 こままわし

写真11 こままわし(昭和63年)

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