北本市史 民俗編 民俗編一覧

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第12章 民俗の変化と変貌

第2節 人生儀礼

お 七 夜
お七夜は何をしたか。比率の高いものからあげると、第一位が命名の祝い(六九.一%)、第二位が便所神様にお参りさせた(四五.〇%)、第三位が橋を渡らせた(〇.八%)となっている。
①命名の祝い 地区別で比率が最も高い地区は、東間地区(八七.〇%)、二位が本町地区(八〇.〇%)、三位が公団地区(七六.二%)である。世代別では、明治六〇.五、大正六七.一、昭和七五.五%となっており命名の祝は次第に盛んになっている。
②便所神様にお参りさせた 地区別で比率が最も高い地区は、荒井・高尾地区(六三.九%)、二位が下石戸下地区(五三.八%)、三位が深井・宮内地区(五〇.〇%)である。比率の最も低い地区は、公団地区(〇%)、低い率二位は本町地区(六.七%)である。世代別では明治五七.九、大正五二.七、昭和三二.五%で、農家の旧世代だけに行われた習俗であり、近年は急速に消滅した民俗である。

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