北本市史 民俗編 民俗編一覧

全般 >> 北本市史 >> 民俗編 >> 民俗編一覧

第12章 民俗の変化と変貌

第1節 社会生活

近隣組織への加入
家単位で入っている組織のなかで加入率の高いものからあげると、第一位が自治会の班(六五.七%)、第二位が昔からあるクミアイ(五八.六%)、第三位が老人会(四九.六%)、第四位が神社の氏子会(四六.五%)、第五位が三峰講・榛名講・石尊講・成田講などの講の集まり(四一.七%)、第六位が婦人会(一七.九%)、第七位が嫁講・女講(十一.〇%)、第八位が生花・お茶などの婦人の集まり(九.七%)、第九位がソフトボール等の集まり(九.二%)、第一〇位が消防団(六.四%)、第十一位が若い衆講(五.一%)、第十二位が中年婦人のユサン講(三.八%)、第十三位がダンナ講(三.六%)、第十四位が念仏講(三.一%)、第十五位が青年団(二.八%)などとなっている。
①自治会の班 地区別で加入率が最も高いのは、北本地区(九〇.〇%)、二位が東間地区(八二.六%)、三位が公団地区(八一.〇%)である。加入率の最も低い地区は、石戸宿地区(四〇.七%)、低い率二位は深井・宮内地区(四二.四%)、低い率三位は荒井・高尾地区(六五.三%)である。
②昔からあるクミアイ(隣保班) 地区別で加入率の最も高いのは、荒井・高尾地区(八一.九%)、二位が石戸宿地区(七七.八%)、三位が深井・宮内地区(六六.三%)である。加入率の最も低い地区は、公団地区(〇%)、低い率二位は本町地区(六.七%)、低い率三位は北本地区(三六.七%)である。
現在では自治会の班とクミアイとが重なりあい、区別しがたくなっている。自分が所属しているのは、自治会の班なのか、伝統的なクミアイなのか、その人の意識次第なのである。新興住宅地では自治会の班ととらえ、農村部ではクミアイだと考えている人々が多いのである。
③老人会 地区別で加入率の最も高いのは、荒井・高尾地区(七〇.八%)、二位が石戸宿地区(五九.三%)、三位は同率で二地区、一つは北本地区、他は本町地区、加入率は共に五三.三%である。加入率の最も低い地区は、公団地区(一四.三%)、低い率二位は下石戸上地区(三五.五%)、低い率三位は東間地区(三九.一%)である。
明治・大正生まれの比率の高い荒井・高尾地区、北本地区、本町地区で加入率が高いのは当然であるが、石戸宿地区の加入率の高いのと、公団地区の加入率の低いのとが目立つ。
④神社の氏子会 地区別で加入率の最も高いのは、下石戸下地区(六一.五%)、二位が本宿・北中丸地区(六一.〇%)、三位が荒井・高尾地区(五八.三%)である。加入率の最も低い地区は、公団地区(〇%)、低い率二位は本町地区(十三.三%)である。転居率の高い二地区が加入率が低いことになる。
⑤三峰講・榛名講・石尊講・成田講など講の集まり 地区別で加入率の最も高いのは、下石戸下地区(六四.一%)、二位が本宿・北中丸地区(六三.四%)、三位が深井・宮内地区(五二.二%)である。加入率の最も低い地区は、公団地区(〇%)、低い率二位は北本地区(三.三%)、低い率三位は本町地区(六.七%)である。転居率の高い三地区では、ほとんど加入していないことになる。
⑥婦人会 地区別で加入率が最も高いのは、本宿・北中丸地区(四一.五%)、二位が東間地区(二六.一%)、三位が下石戸下地区(二三.一%)である。加入率の最も低い地区は、本町地区(〇%)、低い率二位は石戸宿地区(三.七%)、低い率三位は公団地区(四.八%)である。
⑦嫁講・女講 地区別で加入率が最も高いのは、荒井・高尾地区(四一.七%)、二位が下石戸下地区(十七.九%)、三位が下石戸上地区(九.七%)である。加入率ゼロが五地区ある。東間地区、北本地区、公団地区、本町地区、石戸宿地区である。
⑧生花・お茶などの婦人の集まり 地区別で加入率が最も高いのは、本宿・北中丸地区(二四.四%)、二位が本町地区(十三.三%)、三位が深井・宮内地区(十.九%)である。加入率の最も低い地区は、公団地区(〇%)、低い率二位下石戸下地区(二.六%)、低い率三位下石戸上地区(六.五%)である。
⑨ソフトボール等の集まり 加入率が最も高い地区は、荒井・高尾地区(二六.四%)、二位が下石戸下地区(十五.四%)、三位が東間地区(十三.〇% )である。加入率ゼロが三地区ある。公団地区、本町地区、石戸宿地区である。
⑩消防団 地区別で加入率が最も高い地区は、石戸宿地区(十四.八%)、二位が下石戸下地区(十.三%)、三位が荒井・高尾地区(八.三%)である。加入率の最も低い地区は、公団地区(〇%)、低い率二位本宿・北中丸地区(二.四%)、低い率三位下石戸上地区(三.二%)である。

<< 前のページに戻る