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第12章 民俗の変化と変貌

第3節 信仰

屋敷の神様
屋敷に神様がまつってあるか。それは何か。稲荷、という回答が三七.九%、八幡、という回答が十三.六%、その他、という回答がニ一.五%である。
①稲荷 地区別に比率が最も高い地区は、下石戸上地区(五一.六%)、二位が荒井・高尾地区(五〇.〇%)、三位が深井・宮内地区(四八.九%)である。比率が最も低い地区は、公団地区(〇%)、低い率二位は本町地区(六.七%)、低い率三位は北本地区(十.〇%)である。移住者の多いところは低い比率となっている。世代別では明治四六.一、大正三九.〇、昭和三一.三%となっている。
②八幡 地区別で比率が最も高い地区は、荒井・高尾地区(二五.〇%)、二位が下石戸上地区(十六.一%)、三位が下石戸下地区(十五.四%)である。比率ゼロが三地区ある。東間地区・北本地区・公団地区などである。
③それはどんな神様だと考えているのか 第一位が家を守る神(三四.八%)、第二位が屋敷を守る神(二三.五%)、第三位が作(農業)の神(八.七%)、第四位が家の先祖(七.二%)、第五位が福の神(五.九%)、第六位が鬼門よけ(二.八%)などとなっており、屋敷神は、家を守る神との意識が強いことがわかる。ついで屋敷を守る神との意識で、この両者が圧倒的に多い。
<家を守る神> 地区別で比率が最も高い地区は、下石戸上地区(六一.三%)、二位が石戸宿地区(五九.三%)、三位が荒井・髙尾地区(三八.九%)である。
<屋敷を守る神> 地区別で比率が最も高い地区は、石戸宿地区(三七.〇%)、二位が本宿・北中丸地区(三六.六%)、三位が荒井・高尾地区(三〇.六%)である。
<作(農業)の神> 地区別で比率が最も高い地区は、深井・宮内地区(十七.四%)、二位が下石戸上地区(九.七%)、三位が下石戸下地区(七.七%)である。

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