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第2章 社会生活と親族

第2節 村の中の区分とつきあい

1 村の中の区分

高尾

写真4 氷川神社(高尾)

丸山・谷足・烏の木・河岸・宮岡・城中と六つに別れている。城中は飛地である。これらを昔は部落と言った。今はそれぞれが自治会組織をとり、「地区」と称している。それぞれ三〇~五〇軒の大きさで、代参講などの単位になっている。
宮岡は「西一五地区」である。現在五三戸あるが、元は四〇戸くらいだった。自治会長を区長といい、任期は二年で、互選する。区長を通して行う仕事は未舗装の道に砂利を入れる事や、街灯の事などである。このような村仕事は地区の行う事となっている。
それぞれの地区は自治会連合会を組織している。自治会の集会にはそれぞれの公会堂を使う。地区行政の話し合い、民謡クラブ、子供会、老人会などに使っている。また、公会堂は災害時の避難場所になっている。
地区制を敷いたのは一〇年位前という。盆踊り、花火大会など地区で行うところもある。
かつては宮岡に天神様、天王様、河岸に八幡様などがまつってあったが、今は鎮守の氷川神社に寄せてある。宮岡の雷(いかち)には雷電様があった。

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