北本市史 民俗編 民俗編一覧

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第2章 社会生活と親族

第2節 村の中の区分とつきあい

2 クミアイと近隣のつきあい

宮内
葬式に際して五軒クミアイの行う事は、医者から診断書をとること、役場に書類を提出すること、お寺に通知することなどである。お棺を鴻巣まで買いにいくのもクミアイの仕事だった。知らせもクミアイで手分けした。一軒から夫婦二人が出て、式が終わるまで手伝う。地元に居るブンチ(分家)、親戚、本家も二人ずつ手伝いに来る。
五軒クミアイの中に仕事が遅い家があると皆で手伝う。これをスケットという。たとえば田植が遅れているとスケットをする。また屋根替えにも豆腐と、荒縄を一〇ポ(二〇ヒロが一ポ)持って手伝う。
麦打ちは短期間の内に終わらせなければならなかったので、二~三軒で組んで行う場合があった。クミアイではなく、親戚同志とか、ブンチ、ホンケで組んだ。
婿の披露は昔は区長が案内して、部落中を回った。石尊講の時にも婿はお金を包んで、紹介してもらう。

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