北本市史 民俗編 民俗編一覧

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第2章 社会生活と親族

第4節 村の中の諸集団

5 代参講

荒   井
かって榛名、三峰、成田、御嶽、大山などの代参講があった。ある年、榛名さんにいかなかったら雹が降ったことがあるという
成田、榛名は大字全体で組んで行った。今は講を解散し、須賀神社の神社総代が行ってお札を受けて来る。代参をしていたころは、それぞれの講毎に集りを持ち、代参者をくじで決めていた。三月に講を行い、四月上旬に代参をした。講の時は講員から米を二、三升集めて夕飯を作って、飲み食いした。
榛名講では代参に行って来ると受けてきたお札を村境に立てた。代参には大きい講だと四人、小さいと三人位で行く。
石尊講は集落毎にあった。荒久保では七月下旬から石尊さんの燈籠を立てた。燈籠へ家々が毎日順番にナタネの油の明かりをつけた。石尊さんは出世の神様という。十五、六歳になった者は連れていって貰う。代参は終戦後止めた。風原では代参ではなく毎年全員で行ったという。
荒井の枝郷の北袋では本村と別に榛名講と大山講を行っており、石尊さんの燈籠を七月二十四日から八月一杯立てて、八月中に代参をした。北袋の第三班は鴻巣市の馬室に接していて、馬室と一緒に十三軒で大山阿夫利神社、道了講、宝登山講などをしていた。

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