北本市史 民俗編 民俗編一覧

全般 >> 北本市史 >> 民俗編 >> 民俗編一覧

第2章 社会生活と親族

第4節 村の中の諸集団

5 代参講

宮   内
三峯講、榛名講、御岳講、大山講などがあった。榛名、大山講は今も続いている。
宮内の原と新田とで榛名神社への代参講を作っていた。講員の各家々用と、村用とのお札を受けてくる。各家ではそれを畑に立てて、嵐よけ、雹よけとした。村用のお札は悪魔をよけるために村境にたてた。代参は五人ずつで、二月二十八日に講をして三月彼岸前にいった。
石尊講は、七月二十五日に行い、講の後十日以内に代参する。二名ずつで出かける。そのとき一軒から三合のオサゴー(米)を集めてオーシ(御師)に持っていった。一巡して全員が代参を終わると、一応その講は終りとなるが、また始まる。ここ五、六年の内にどこの家も世代が代わり、若い人になって講から抜けて講員が減ったという。

<< 前のページに戻る