北本市史 民俗編 民俗編一覧
第3章 農業と川漁
第6節 川漁と狩猟
1 川漁
(3) 筌漁ダルマウケ
川の浅いところで使う筌で、桶を伏せたような形に割竹を簣に並べて編んだ、上径一尺・底径一尺三寸・高さ七寸ほどの筌である。魚の入る口は、側面の簣の下方にあり、川下に向けて置く。春四月から七月にかけてはワカサギ・エビが入り、夏七月中旬から九月にかけては八ヤなど小魚が入った。餌は味噌と糠を練って団子状かセンベイ状にして焼いたり、糠と残り飯を練った団子を菜種油でいためたものを、串に刺して入れた。