北本市史 民俗編 民俗編一覧

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第6章 衣・食・住

第1節 衣生活

2 通学の服装

太平洋戦争中から戦後
戦中、戦後はずいぶん洋服化されてきていたが、小学生にはまだ着物の子もいた。洋服は、冬ならズボンにセーター、夏ならズボンやスカートにシャツ、ブラウス、人によってはセーラー服も着るようになってきていた。男の子も学生服を着る人が多くなり冬は黒、夏は霜ふりなどの人がいた。履き物も、下駄、ぞうり、ゴム靴といろいろだった。新制中学発足当時の中学校では、裸足で登校する生徒がかなりいた。疎開してきていた子がとくに多かった。
戦後まもなくは、衣料品が少なく、親の着物をこわして子どもの着物に縫い直して着せた。昭和三十年ころまでは、幼児はほとんど着物だった。冬にはその下にももひきをはかせた。女の子は、白いエプロンをよくした。夏には「かんたん服」を作って着せた。

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