北本市史 民俗編 民俗編一覧
第6章 衣・食・住
第1節 衣生活
5 仕事着
腰まき腰まきは、冬はネルで作り暑くなると木綿で作った。浴衣地でも作った。真夏は腰まきよりも、モモヒキをはいた。腰まきは大幅を買ってきて生地を横にして作る。大幅というのは普通の反物の二倍幅の反物である。横布で作るので、自分の必要とする腰まわり分だけ買ってくればよい。普通幅の反物で作るときは、二幅はいで作る。二枚の布のつぎ目は、腰まきの真ん中に横一文字に入ることになる。腰まきは、既製品もあったが、打ち合わせが浅く、前がはだけてきて仕事には不向きだった。