北本市史 民俗編 民俗編一覧

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第6章 衣・食・住

第3節 住居

1 屋敷取り

クネ、生け垣
屋敷の境や屋敷内の地境にはクネ(生け垣)が作られている。ツゲ・サンゴジュ・ヒバ・マサキなどを仕立てて竹でクネを結う(クネユイ・クネシバリ)。一月に入り、月遅れ正月を迎える準備の一つとして行われた。また、チャ・ドウダンなどを並べて植え、刈り込んでそのまま地境にもする。北西の季節風を避けるため、カシグネが西脇に仕立てられる。一列に植えられた樫の木は下二メートル位は枝を落としその上を直線的にきれいに刈り込む。高くクネを仕立てるにはサンゴジュも植えられる。地表から、二〜三メートルの高さに仕立てる。

写真19 生け垣(宮内)

写真20 クネ(高尾)

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