北本市史 民俗編 民俗編一覧

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第6章 衣・食・住

第3節 住居

1 屋敷取り

ウラヤマ(裏山)

写真21 裏山

遠藤芳昭氏宅(荒井)

母屋の背後には、いわゆる防風林としての壮大な屋敷林がある。ウラヤマ(裏山)という言い方が普通で、セドノヤマ、イエヤマとも言う。ウラヤマの木といえば杉の木が代表的なものであるが、最近は枯れた木が目立つ。特に、国道十七号沿いなどでは自動車の排気ガスの影響が大きいという。杉に代わり檜が増えている。背の高いケヤ(欅)・樫も混じる。北東の隅には竹林を持つ家が多い。マダケ(真竹)である。蚕のエビラや山搔きの籠、竹ぼうきなどを作るのに竹は必要であった。

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