北本市史 民俗編 民俗編一覧

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第6章 衣・食・住

第3節 住居

1 屋敷取り

ワラニュウ・ワラ二ヲ、藁囲い
冬の冷たい北西の季節風を防ぐには、何段もの備えがなされている。ウラヤマについては既に述べた通りである。付属屋は母屋の東・南に建てる埸合に二階建てにするのをできるだけ避けるが、西・北は風除けになるから良いと好まれる。前記のカシグネも西脇につくられる場合が多い。
収穫も終わり、いよいよ冷たいかぜが吹き、正月を迎える準備が進むころ、母屋の裏に藁囲い(ワラ二ュウ)を作った。丸太や竹を組み、三段六側積むと、三メ ートルもの髙さになる。北側だけ囲ううちと、西側を母屋の前の線まで出し、北側を全部、東側は母屋近くまでの三方を囲むうちとがある。

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