北本市史 民俗編 民俗編一覧

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第6章 衣・食・住

第1節 衣生活

2 通学の服装

正月着のことを、「ヒキセ」(御仕着せ)といい、暮れになると子どもに新しい着物を作った。母親が、メリンスの袷、羽織、前掛を作り、新しい三尺帯と下駄、足袋(たび)、ももひき、シャツなどを買ってくれた。表地は、家で織った布か、または、新しい布を買って使い、裏には古い布を使って仕立てた。親の着物を作り直して着せられることもあった。正月着といっても特別よいものというわけではなく、新調した普段着を、正月におろすというものだった。お盆や祇園の前には、新しい浴衣(ゆかた)を縫ってもらった。

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