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第9章 年中行事

第1節 正月行事

6 その他の正月行事

年始まわり
ネンシマワリ(年始回り)といって、正月十五、十六日ごろまで、新年の挨拶をしてまわった。手拭や半紙に「お年賀」「お年玉」と書いて配った。丁寧な家では、ほかにうどんや砂糖、菓子折などをつけることもあった。
オオバンとかセチといって、家ごとに日を決めてイッケ親類を呼んで、年始をやった家もある。オオバンやセチを年始という人もいるが、オオバンやセチと年始とは違うという人もある。オオバンは親戚関係の家、年始は地区の家というように、対象が異なるからであろう。
下石戸上では、元日の朝十時から地区で顔合わせをしている。昭和五十二年に集会所ができてからは、そこでやっているが、それまでは持ち回りの年番になっていた。それぞれに好みの料理などを持ち寄り、ゴジンシュ(御神酒)として酒一升を供えた後、下して皆で飲む。

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