北本地名誌

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Ⅰ 北本市の概観

3 沿 革

 (1)原始 連綿とした遺跡群

まず、遺跡の分布についてみると、荒川の低地に面する台地の西部には多くの遺跡がある。
〔埋蔵文化財概略図〕
(「広報きたもと」昭54.5.1)
縄文早期・前期では高尾706番地の高尾遺跡、同後期・晩期では高尾字宮岡の宮岡遺跡、縄文期から古墳期にわたっての遺跡としては、下石戸下字久保の榎戸遺跡、高尾字東谷足(ひがしやだり)遺跡、荒井字北袋遺跡などがある
古墳前期の集落跡としては石戸宿遺跡があり、後期の古墳群としては、荒井字八重塚の八重塚古墳がある。
こうした一群の遺跡は、北は鴻巣市の馬室から、南は桶川市の川田谷に続く一連のもので、原始時代以降連綿として格好の生活の舞台をなしていたことを示している。他方東部の台地上にも縄文期と弥生期の集落跡を包含する上手(うわで)遺跡が、古市場字上手にある。昭和44年、市教育委員会が行った表面採集の結果では、市内の台地のほとんど全域から遺物が出土している。

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