北本地名誌
Ⅴ 現行地誌篇
1 大字篇
(7)北 本 宿【成立】昭和46年11月3日【直前】北本町大字北本宿【世帯】339【人口】1,207
市の中央部に位置し、北西から南東へ国鉄高崎線、北から西へ県道下石戸上菖蒲線が走る。駅通り近辺とこれに直交する中山道沿いが街の形態をしている。ここは、近世本宿の集落を残し、現在は花卉園芸の農家が目立つ。南西部市道上原線(昭和47年開通)沿いの字西後(にしうしろ)には北本市消防署(昭和48年開署)・北本郵便局・北本電信電話局・解脱会御霊地道場・南小学校(昭和42年開校)・東保育所がある。
これらの進出にともなって平地林もどんどん拓かれていった。関根利雄氏蔵の「地価表」(明治9年)によると、北本宿の地目の割合は別表の通りで、山林の割合が高かった。注目すべきものに、上原耕地には並木敷地が2反9畝20歩あったことで、これは中山道に沿うものであった。 また、 宅地が6畝27歩しかなかったことから、 北本駅の付近には家は1、 2軒しかなかったことがわかる。
字名 地目 | 下原耕地 | 西後耕地 | 徳之道 | 上原耕地 |
町 反 畝 歩 | 町 反 畝 歩 | 町 反 畝 歩 | 町 反 畝 歩 | |
総計 | 28,4,6,13 | 36,5,0,28 | 24,9,9,18 | 32,5,0,20 |
内訳宅地 | 1,4, 5 | 2,9,9,11 | 3,2,0,25 | 6,27 |
畑 | 7,3,6,22 | 5,0,1,29 | 11,5,2,28 | 13,0,5,28 |
林 | 20,4,1,13 | 27,9,5,23 | 8,9,9,14 | 18,5,4,14 |
秣場 | 3,5, 3 | 6,4,12 | 3,6,25 | 4,1,17 |
官林 | 1,9, 0 | 0 | 4,3,9 | 0 |
その他 | 1,5,26 | 1,9,13 | 4,6,8 | 3,1,26 |