北本の神社

社会3 >> 北本の神社

本文

Ⅰ 旧中丸地区神社

【愛宕神社 (アタゴ様)

1.所 在 地
北本市東間字蔵前84番地

2.祭 神
火産霊命
神体は屋蓋付きの石塔、〔図版及び9奉納物の項参照〕

3.沿革
鎮祭の時期は不明だが、職が奉納されたのが文久3年(1863)とあるので、それ以前からあったものと推定される。大正9年瓦屋根のお宮が建てられたが、それ以前にはワラ屋根の入母屋造りのお宮があったという。
その後、昭和49年7月15日、同敷地内に蔵前公民館が建設され、現在はその中に祀られている。東間、蔵前地区の氏神として信仰があつい。

4.祭事
例祭 7月23、 24日

5.景観・配置
力 石
地蔵尊 銘「奉造立寒念佛供養地蔵講中 宝暦六丙子天(1756)霜月吉祥日 東間村」

6.神木・神蹟類
 

7.摂 末 社
 

8.組織・運営
現在の宮司は吉田浪次氏であり総代は東12地区を3区に分け、各々の区の代表者3名からなる。
氏子崇敬者は明治の頃は農家15戸ほどであったが、現在は蔵前地区(東間新田)全域で約3000戸となっている。

9.奉 納 物
社号額 銘「愛宕山 平翰文渕敬書」75.5×48.5cm


神 体 屋蓋付き石塔 小松石製 高サ125cm
銘「 宝永三天丙成 れ愛宕山大権現 九月吉祥日
蓮見惣右衛門
吉野利兵衛
同 弥右衛門
同 □兵□
同 源兵衛
同 □右衛門
蓮見□□□
□藤久兵衛
加藤加兵衛
蓮見角右衛門
大鳴源右衛門」


のぼり 銘「愛宕山大権現宮、文久三年七月二十三日」
板石塔婆 緑泥片岩製 高サ76cm 下半部欠

10.信仰・習俗・その他
蔵前の地名は、昔この地に蔵屋敷があったことに由来するといわれ、太田道灌時代に、小池長門守が蔵番をしていたと伝えられる。蔵番小屋もあったらしく、付近の雑木林の中に古井戸があるという。小池長門守は最後に鴻巣の地で終り、その子孫が北中丸遍照寺の留守番をしていたといわれる。

<< 前のページに戻る