雑木林のあるまち まえがき等

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刊行にあたって

北本市史編集委員長 大村 進


北本市史は、市民各位や関係機関のご協力、ご支援によって、計画通り編さん事業を進捗でき、資料編、民俗編、調査報告書など合わせて17冊を刊行、あとは通史編を残すのみとなりました。特に昨年度は、市制施行20周年を記念して、市民に親しまれる『北本のむかしばなし』を皆様のもとにお届けし、好評を得ることができました。
今年度はその姉妹編として、郷土北本の近現代を一層身近に感じていただき、また郷土愛を深めていただきたく、写真集『雑木林のあるまち』を編集刊行することにいたしました。これは、市史編集資料の収集過程において、市民の皆様や、市及び関係機関等からご提供いただいた貴重な写真をもとに編集したものです。
写真はご存じのように、ある時、ある場所、ある情景を映像として一瞬に固定化し、後に見る人に対し、活字や言葉とは違った迫力をもって具体的に語りかけてくれます。この中には、市民の皆様自身や、知人、家族、親類の方々が登場しているものもあり、また、今ではすっかりかわって、面影のみがしのばれるかつての暮らしや街並み、世相、風俗の姿などが写し取られているものもあります。一方、新しく、市民となられた方々には、明治末から現代にかけて北本がどのように変遷し、発展してきたかを具体的に知る手だてになると思います。
本書は、写真収集状況のもとに14の主題に分類し、およそ500点の写真を紹介しておきました。各主題には解説を施し、個別の写真にも簡単なコメントを付すなど、皆様の理解に資するよう努めました。ただ、編集上苦労した点は、写真の特性上、撮影時や場所、情景の不確かなもののあることでした。提供者や関係者にお尋ねしたり、調査に努めましたが、なお正確を期し得ないものもありました。それらについて詳しい情報をお持ちの方は、事務局へご教示いただければ幸いです。
収集した写真は、他の諸資料とともに市民共有の財産として大切に保存し、今後の活用に供したいと思います。お手元に貴重な写真をお持ちの方はご提供いただき、テータバンクとして一層充実したものになればと期待しています。
最後に、貴重な写真を快くご提供くださった方々や関係機関、及び調査に協力された各位、並びに地味な努力をされた事務局の皆さんに、深く感謝の意を表します。



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