雑木林のあるまち 産業

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1.稲作の四季

馬鍬で田お越し 鴻巣市笠原 (昭和15年ころ) 

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北本周辺では、稲(いね)と麦の二毛作が多いが、水田単作の場合は、田起しが春一番の仕事である。田起しの道具は、タウナイマンノウからマンガ(馬鍬(まぐわ))、マメトラ、トラクターへと機械化、大型化されてきた。

水の管理のしやすい条件のよい田を苗代にする。芽も出した種もみをまき、その上を木の板でなでて種をおちつかせているところ。


苗代での種まき 高尾 (昭和33年) 

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代ごしらえ 石戸宿 (昭和63年) 

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水を張った水田の中の土を細かくし、最後にはねったようにして平らに整え、田植えの日を待つ。代搔(しろかき)ともいい、荒代(あらしろ)、中代(なかしろ)、植代(うえしろ)と3回行うのが普通であった。
田植えの日は早朝から苗取りをする。午前中には1日分の苗を取り終わる。苗取り用のイスがある。大人ひとり1日当たり5畝(せ)(5アール)分の苗取りと田植えが標準の労働量であった。

苗取り (昭和47年) 

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縄張り (昭和63年) 

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田植えをする人の目印として、畦(あぜ)から畦へ等間隔(かんかく)に縄を張る。

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