雑木林のあるまち 四季

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北本市は、東西七・二キロメートル、南北約六キロメートルの中央部がくびれた台形をなし、大宮台地最高海抜(かいばつ)地域に位置している。ここには荒川や雑木林の自然、遺跡(いせき)・遺物などの歴史的遺産も多く、武蔵野(むさしの)の面影(おもかげ)を残す緑豊かな町となっている。
北本市は、昭和五十四年に「緑に囲まれた健康な文化都市」を理想の姿として掲(かか)げ、その実現に向けて努力してきた。
荒川河川敷(かせんしき)には、広々とした水田が広がり台地との境界には斜面林(しゃめんりん)が続き、良好な景観を間近に望むことができる。また、北本は地形が起伏(きふく)に富んでいるため、植生も多様なものとなり谷津部(やつぶ)では湧水(ゆうすい)もみられ、鳥や昆虫(こんちゅう)も多く、豊かな自然を残している。
  
ここは春には城ケ谷堤(じょうがやつつみ)の桜、夏の夕暮れ時には乱舞(らんぶ)するトンボの群れ、秋には雑木林の紅葉が見られ、冬には自然観察公園のたたずまいなど、私たちに四季折々の自然の楽しみや、生活していくうえでのやすらぎとうるおいを与(あた)えてくれる。この貴重な緑の遺産を次の世代に生きる子孫のために大切に保存し継承(けいしょう)していきたいものである。

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