北本市史 通史編 自然

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第4章 北本の気候

第4節 天気俚諺

天気に関する俚諺(りげん)(ことわざ)は地域住民の口伝えによって伝えられ、経験が生み出したものである。天気の予知や作物の豊凶に関する経験の積み重ねによって生み出されたことわざは地域に根差した知識である。天気俚諺の中には明らかに無意味なものもあるが、多くは科学的にも首肯(しゅこう)できるものである。気候については地球全体を被う観測網ができても、小地域的な現象はそれで拾い上げることができない。そこで地域に伝わる天気俚諺の価値が評価されるのである。ここでは市内在住の古老一八四名から収集したーー七一例の俚諺のうちから、他の地域のもの、地震その他の記述を除いて六つに分類して取り上げて解説する。なお、類似の内容・表現のものは取捨選択したため、各分類項目の冒頭に示した例の数と、後掲の俚諺数は一致しない。

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