北本市史 通史編 原始

全般 >> 北本市史 >> 通史編 >> 原始

第2章 豊かな自然と共に

第5節 生活を豊かにした道具

道具の機能
道具は必要があって生み出される。そして、より使いやすいように、より機能が充分発揮できるように改良が加えられていく。道具を主体にみれば、道具は機能に即した形を獲得していく。だから道具の形態から使用方法を類推していくことが可能なのである。縄文時代の道具を用途によって分類すると、狩猟・漁撈・採集などの食料獲得に係わる道具、調達した食料の調理用の道具、日常的な生活用具を作る道具など、いわば実用的なもので第一の道具という場合もある。もう一つは、いわゆる呪術(じゅじゅつ)・儀礼など精神生活に係わる道具で、第二の道具ということもある。住まいに係わる道具は第四節で触れたとおりであり、まじないに係わるものは第六節で述べる。

<< 前のページに戻る