北本市史 通史編 原始

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第2章 豊かな自然と共に

第5節 生活を豊かにした道具

道具を作る道具
磨製石斧(ませいせきふ)は木を伐(き)る道具である。石材を打ち欠き形を作り、それから丹念に磨いて作るのである。家屋材の伐採、道具の柄に使う材の伐り出しや削り出しなど、木材加工の必需品である。縦斧と横斧とがある。縦斧は、石斧刃部と柄を平行に付けるもので、普通の斧として使うものである。横斧は刃部と直交するように柄を取り付けた鍬形をなし、手斧として使うのである。出土する磨製石斧は角が破損している例が多い。斧として使う縦斧の用途が多かったことが分かるのである。磨製石斧を製作するときには砥石(といし)も使用している。
石錐(せきすい)も道具を作る道具である。皮や木に穴をあけるときに使うドリルである。

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