北本市史 通史編 原始

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第2章 豊かな自然と共に

第8節 縄文人の一生

育 児
<這(は)えば立て、立てば歩めの親心>と言うが、子どもが成長するのは楽しみなものである。写真11は青森県大石平遺跡で見つかった子どもの手と足を型どった一種の土版である。子どもの成長を願って型をとったのではないだろうか。写真12は東京都宮田遺跡出土の土偶で、子どもを抱きかかえた姿をしている。育児の姿であり、これも子どもの成長を願って作られたものであろう。

写真11 子どもの手と足形を押した特殊土版

青森県大石平遺跡(青森県埋蔵文化財調査センター所蔵)

写真12 子どもを抱いた土偶

東京都八王子市宮田遺跡(国立歴史民俗博物館所蔵) 子どもが無事に成長することを願う土版と土偶である。

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