北本市史 通史編 近世

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第2章 村落と農民

第1節 村落の推移

1 村の概況

花ノ木村
はじめ幕府領であったが、元禄十年(一六九七)旗本前田氏・岡氏の相給(あいきゅう)となる。検地は寛永六年(一六二九)に行われた。村高は『武蔵田園簿』で七一石余、うち田四六石余(六五・八パーセント)・畑二四石余(三四・二パーセント)、『元禄郷帳』では七一石余で以後は変わらなかった。高札場は村の東方と南方に二か所あった。鎮守は稲荷社、寺院では新義真言宗花木山高蔵寺(下深井村寿命院門徒)があった。化政期の家数は一三軒であった。主な物産に米・大麦・小麦・大豆・小豆・甘藷などがあった。

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