北本市史 資料編 自然

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第3章 北本の土壌

第1節 洪積台地の土壌

調査地点№3市内荒井中岡
土壌層位はⅠA1p(耕作土)/ⅠA12(以上ヤドロ)/ⅡA (黒ボク土)/ⅡBC (立川ローム)/ⅢAb (埋没腐植土)ⅢBCb(立川ローム)からなり、調査地点№2と同じ層位配列を示す(図7)。
図7 調査地点№3の土壌断面

土壌層位 土 色 腐 植 土 性 構 造 記 事 
ⅠA1 灰  含む SiSシルト質砂土  無  耕作土客土 
ⅠA12 灰   無 SiS  無  シルト質の団塊含む客土 
ⅡA 黒 褐  富 む L壌土 クズ粒 黒ボク土 
ⅡBC 黄 褐  無  L壌土  無 
乾燥すると亜角塊 
大里ローム層 
ⅢAb 暗 褐 富 む L壌土 しまったクズ粒  埋没腐植土層 
ⅢBCb 褐 色  無   CL埴壌土   無 しまっている、乾燥すると
角塊 
立川ローム層

土地利用 栗畑
地形 関東ローム台地(標高30m)

関東ローム台地に立地するため、表層は黒ボク土のはずであるが、調査地点№2と同様に荒川沖積氾濫堆積土(ヤドロ)に由来すると推定される客土が最上部にみられた。ⅠA₁pとⅠA12がそれである。いずれも灰色、土性はシルト質砂壌土の無構造、河川堆積物様の層相を示した。地点№2より砂を多く含む点が異なる。
この客土層の下に黒ボク土(ⅡA) ・大里ローム(ⅡBC).埋没腐植土(ⅢAb) ・立川ローム(ⅢBCb)と続く。なお、当断面について鉱物・化学分析は実施していないが、地点№1と同様の層相変化を示すことから、上記の層位認定は間違いないであろう。

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