北本市史 資料編 自然

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第4章 北本の気候

第3節 北本の気象災害

降ひょう・雷雨
埼玉県は降ひょう・雷雨の発生件数は多い。降ひょう雷雨の記録は明治三十四年(一九〇一)より残っているが、昭和四十年~五十二年までの間の降ひょう発生回数は年平均二.五回である。降ひょう・雷雨にはしばしば通過する「通り道」が認められており、北本市は幸いこの通り道の狭間にあって被害が少ない(図25)。埼玉県内でひょう害が多い地域は北部の本庄市、深谷市、熊谷市、県西部の山岳地帯、県東部の蓮田市、白岡町、越谷市である。北本・桶川・上尾付近から荒川の西側にかけては、降ひょうの進路から外れているため被害が少なくなっている。
<降ひょう>大正六年(一九一七)六月二十九日午後、利根川ぞいにひょうが大量に降った。これより少し後れて鴻巣町の周辺に、八分間あられ大の降ひょうがあった。
<雷雨>昭和三十年(一九五五)八月三日
午後、強い風と共に雷雨があり、落雷のため、十六時すぎ北足立郡北本宿村で納屋を半焼した。鴻巣では雨量七十ミリであった。
昭和四十三年(一九六八)八月十五日、十五時頃から夜にかけて県内全域に雷雨があった。北本駅付近で落雷したため、高崎線が上下線ともかなり遅れた。

図25 降ひょう進路集成図

1952年~1968年(1979年 関東農政局統計情報部「干害・ひょう害 雪害・寒干害」より)

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