北本市史 資料編 自然

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第5章 北本の水

第1節 河川

3 河川の水質状況

水質汚濁の原因には、自然的なものと人為的なものがある。自然的なものは、河川水によって岩石や鉱物および土壌などが溶かされて汚濁される場合であり、人為的なものは工場や畜産などの事業活動にともなう排水や生活にともなって排出される雑排水などによって汚濁される場合である。
生物指標的な汚濁度のあらわし方を生物化学的にすすめた方法としてBODがある。BODは水中の可溶性有機物が好気性微生物によって酸化分解を受ける時に消費される酸素の量をmg/ℓであらわしたもので、生物化学的酸素消費量という。ふつうは一リットルの水を二〇度Cで五日間の分解に消費される酸素の量をBODの標準の値とする。BOD値が大きいのは水中の有機物が多く、水が汚濁していることを示している。河川に魚が棲息できる汚濁の限度はBOD値五mg/ℓ程度であり、一〇mg/ℓ以上になると悪臭を放つようになる。

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