北本市史 資料編 自然

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第6章 北本の植物

第1節 北本の代表的な植物群落と植生の分布

1 主な植物群落

クヌギ-コナラ群集
関東平野の台地・丘陵地上を代表する夏緑広葉樹林。ヤブツバキクラスの代償植生、つまり二次林である。従来薪炭林として最も人間の生活に密着しており、伐採、下草刈りなど、たえず人間の影響をうけてきたが、近年北本市内でも放置されている林分が多く、人手が入っている林とは林相が異っている。
スギ、サワラ、ヒノキ林、モウソウチク林などが古い農家の屋敷林や社寺林として分布する。いずれもヤブツバキクラス域の植林樹種である。林床にはヤブツバキクラス林の構成種の低木や幼樹が含まれている。竹林は屋敷林のほか、川や、谷地田に沿って帯状に分布している。竹の子と竹材の生産緑地として利用されてきた。
表5 クヌギ-コナラ群集組成表
調査番号 BS-12 
調査年月日 1983年9月18日 
調査面積 400㎡ 
高木第1層の高さ、植被率 14m、85% 
高木第2層の高さ、植被率 9m、30% 
低木層の高さ、植被率 3m 15% 
草本層の高さ、植被率 0.8m 40% 
高木第1層
コナラ 5・4 
イヌシデ 2・2
高木第2層 
エゴノキ 2・2
アカシデ 
アオハダ 2・2
低木層 
シラカシ 1・2 
ガマズミ 
ミズキ 1・1 
エゴノキ 
ヤマノイモ +・2 
ムクノキ 1・1 
厶ラサキシキプ 
カマツカ 
コブシ 1・1 
ヤマツツジ 1・2 
サンショウ 
ヤマコウバシ 1・2 
ウワミズザクラ 
トコロ 
タラノキ 
コウヤボウキ 
シロダモ 
アオキ 
ゴンズイ 
ヤマウグイスカグラ 
草木層 
アケビ +・2 
アズマネザサ 2・3
ヘクソカズラ 2・2
リンドウ 
ノブドウ 
ノガリヤス +・2 
シャノヒゲ 1・2 
ヒメヤブラン 
ナキリスゲ +・2 
キヅタ +・2 
アマチャヅル +・2 
コチヂミザサ 1・2 
ツルウメモドキ 
ネムノキ 
ヤブハギ 
ヒカゲスゲ 
イヌシデ 
ハリギリ 
シュロ 
ササクサ +・2 
ナツヅタ 
ヤブラン 
ホソバヒカゲスゲ 
ヤマジノホトトギス 
ケスゲ +・2 
ヤマシロギク 
コバギボウシ 
シラカシ 1・1 
スズメウリ 
サルトリイバラ 
ネズミモチ 
シュンラン 
ミヤマナルコユリ 

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