北本市史 資料編 自然
第7章 北本の動物
第1節 北本の陸生動物
4 昆虫類
(四) トンボ類幼虫は水中生活のヤゴであるが、成虫が陸上で目立つので陸生動物として記録する。
生活雑排水および農薬の混入による水質汚染は、水生動物全般の生息に悪影響を及ぼしたが、トンボ類も同様の被害を受けている。
現在、北本市で生息が確認されているトンボ類は、次の九科三二種である。
(いととんほ科)キイトトンボ、アジアイトトンボ、クロイトトンボ、オオイトトンボ
(ものさしとんぼ科)オオモノサシトンボ、モノサシトンボ
(あおいととんぼ科)オオアオイトトンボ、ホソミオツネントンボ
(かわとんぼ科)ハグロトンボ
(さなえとんぼ科)ナゴヤサナエ、ホンサナエ
(おにやんま科)オニヤンマ
(やんま科)サラサヤンマ、アオヤンマ、ギンヤンマ、クロスジギンヤンマ、ネアカヨシヤンマ、カトリヤンマ
(えぞとんぼ科)コヤマトンボ
(とんぼ科)ハラビロトンボ、シオカラトンボ、シオヤトンボ、オオシオカラトンボ、ヨツボシトンボ、ショウジョウトンボ、アキアカネ、ナツアカネ、ヒメアカネ、ミヤマアカネ、マユタテアカネ、ノシメトンボ、コシアキトンボ、ウスバキトンボ
トンボ類の幼虫が生息する水湿地は、種類によりかなり限定されるので、北本市産のトンボ類について、主な生息環境を示すと表6となる。
高尾や石戸宿などには、湧き水が流れる小川で幼虫時代を過すトンボが、今も数種が現存している。
表6 北本市産トンボ類の主な生息環境
生息環境 | 種 類 |
---|---|
低平地の流水 | ハグロトンボ ナゴヤサナエ ホンサナエ オニヤンマ コヤマトンボ コヤマトンボ |
低湿地、浅い 水溜り | キイトトンボ アジアイトトンボ ハラビロトンボ シオヤトンボ |
低平地の池沼 | クロイトトンボ オオイトトンボ オオモノサシトンボ モノサシトンボ ホソミオツネントンボ オオアオイトトンボ アオヤンマ ネアカヨシャンマ カトリヤンマ クロスジギンヤンマ ギンヤンマ シオカラトンボ ヨツボシトンボ ショウジョウトンボ ミヤマアカネ アキアカネ ナツアカネ マユタテアカネ ノシメトンボ ウスバキトンボ コシアキトンボ |
丘陵地の湿地 | サラサヤンマ オニヤンマ |