北本市史 資料編 自然

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第7章 北本の動物

第1節 北本の陸生動物

4 昆虫類

(五)その他の昆虫類
正式に記録のある昆虫類は、以上の他にハエとアブが一〇科三七種(玉木長寿「北本市石戸宿の双翅類」)、主としてカメムシ類が一〇科ニ二種(林正美「北本市石戸宿の半翅類」)、木や草の芽や葉に寄生して虫こぶ(ゴール)を形成するタマバエやアブラムシ一七種(巣瀬司「北本市石戸宿の虫えい」)などがある。
膜翅類(ハチやアリ)、直翅類(バッタ、コオロギ、カマキリなど)などは、多数目撃できるが、調査はほとんどされていないのが現状である。
未記録の昆虫類のうち、日常観察されるものでは、セミ類がある。北本市にはニイニイゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、ミンミンゼミが多産する。ハルゼミは一九八七年までは八重塚山周辺に出現したが、それ以後の生息は疑問視されている。
クマゼミについては、一九八七年八月十八日に碓井徹氏が石戸宿で鳴き声を聞いたと報告している。
直翅類では、スズムシの野生種の鳴き声が石戸宿で聞くことができる。帰化種とされるアオマツムシは、一九八四年ごろより目立ちはじめ、今では市内全域で大繁殖し、八月下旬より十月末まで広葉樹の枝葉の上で高い音を出し鳴き続ける。雌は十一月中旬まで観察されている。

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